遺産相続の承認と放棄について

遺産が財産ではなく負債だった場合

ギリシアのレストラン遺産相続の手続きは、その方がお亡くなりになって始めて手続きが始まります。この時、このお亡くなりになった方のことを被相続人と呼びます。
 ところで、相続する財産というものは、資産ばかりではありません。被相続人が、たとえば消費者金融などから借金をしていた場合、この借金等の負債についても相続の対象となります。つまり、必ずしも相続人の利益とはならない場合もありますので、注意が必要です。

相続の放棄という選択肢があります

 ただし、たとえば被相続人が1億円の借金を背負っていたとして、何の落ち度もない被相続人の配偶者やお子さんに、この借金を丸々背負わせるというのは酷な話と言えます。
 そこで、相続に関して民法は、単純承認、限定承認、放棄という3つの方法を認めています。

単純承認、限定承認、放棄の違いについて

 単純承認というのは、被相続人の資産および負債を包括して全部相続するというものです。
 これに対して、限定承認というのは、被相続人の資産の範囲内で負債も相続するという方法です。
 また、放棄と言って、被相続人の資産も負債も一切承継しないと宣言することも認められています。
 この規定により、俗に言われるような、親の残した借金を子が背負うということがまぬがれることができるようになっています。このことは、相続に関する基本なのですが、意外とご存じない方もおられるので、ぜひ覚えておいて頂きたいポイントです。

手続きには期限があります

 また、これらの承認、放棄は、いつでも行えるというわけではなく、一定の期限があります。相続があったことを知ったときから3か月以内に単純承認、限定承認、放棄のいずれかをしなければなりません。この期間内に、家庭裁判所に限定承認または相続の放棄をしなかった場合には、単純承認したものとして、場合によっては、親の借金を背負い込むはめになってしまいますので、注意が必要です。